米中首脳会談を地ならしか=外相が電話協議、対話継続 2025年09月11日 06時29分

写真左からルビオ米国務長官と中国の王毅共産党政治局員兼外相(AFP時事)
写真左からルビオ米国務長官と中国の王毅共産党政治局員兼外相(AFP時事)

 【ワシントン、北京時事】ルビオ米国務長官は10日、中国の王毅共産党政治局員兼外相と電話会談し、対話継続で一致した。米中双方は首脳会談の早期実現を模索しているとみられ、秋以降の国際会議に合わせた会談実現に向けて地ならしをした可能性もある。
 米中両政府が発表した。ルビオ氏は会談で「開かれた建設的な意思疎通の重要性」を強調。中国が台湾周辺で繰り返す軍事行動や南シナ海で強める海洋進出の動きのほか、ウクライナ侵攻を続けるロシアへの支援などを取り上げたとみられる。
 中国側の説明では、王氏が台湾問題について「米国は言動に慎重になるべきだ」とけん制。今年が「戦勝80周年」に当たることを踏まえ、米中両国が第2次大戦で「肩を並べて戦った」と指摘し、現代でも協力して「大国」としての責任を果たすべきだと主張した。 

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