手錠なし出国、韓国外相が米に要請=拘束労働者ら11日出発か 2025年09月11日 08時37分

【ワシントン時事】ルビオ米国務長官は10日、ホワイトハウスで韓国の趙顕外相と会談した。南部ジョージア州で不法滞在などの疑いで拘束された韓国人労働者らの取り扱いについて協議。趙氏は拘束者が手錠なしで出国し、米国に再入国する際に「不利益」が生じないよう要請した。
米韓両政府が発表した。趙氏は作業部会を設置し、再発防止に向けた検討を進めることも提案した。
ルビオ氏はこれに対し、協議を通じて早期に対処するようトランプ米大統領の指示を受けたと説明し、対策を講じるために協力を呼び掛けた。また「韓国の対米投資を歓迎し、この分野での協力深化に関心を寄せている」と強調した。
米移民税関捜査局(ICE)は4日、韓国の現代自動車とLGエナジー・ソリューションが建設中の工場で475人を拘束。うち300人以上が韓国人で日本人3人と中国人も含まれていた。
韓国政府は「自主的な出国」とするよう米側に働き掛け、拘束者の帰国に向け、チャーター機を用意した。同機は既にジョージア州アトランタに到着し、韓国メディアによれば11日に出発する見通し。