韓国大統領、次期首相との協力に意欲=米国での労働者拘束に懸念も 2025年09月11日 11時15分

11日、就任100日を迎えソウルで記者会見する韓国の李在明大統領(EPA時事)
11日、就任100日を迎えソウルで記者会見する韓国の李在明大統領(EPA時事)

 【ソウル時事】韓国の李在明大統領は11日、就任100日を迎えてソウルで記者会見し、「特に経済分野で日本との新たな協力の枠組みが必要だ」と述べ、次期首相との連携に期待を示した。8月下旬には就任後初の訪日で石破茂首相と会談し、日韓関係を「未来志向」で発展させると確認していた。
 李氏は「韓日関係においては韓国大統領や日本の首相が誰かということは重要ではない」と強調。「歴史や領土といった非常に難しい問題以外は協力できることが多い」と訴えた。一方で石破氏退陣により、両国関係が「難しくなる」可能性があるとの認識も示した。
 日本が今月13日に開催する世界文化遺産「佐渡島(さど)の金山」(新潟県佐渡市)の労働者追悼式に関しては「(日本側と)意見の一致が難しかったので、今回は参加しない」と述べた。
 米南部ジョージア州で建設中の現代自動車の工場で韓国人労働者300人以上が拘束された問題では「米国で工場を建設する際に不利益や困難があれば、(投資する)企業は悩まざるを得ない」と指摘。「今後の対米直接投資に大きな影響を与える可能性がある」と懸念を示した。 

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