火星に生命の痕跡か=NASAが岩石分析 2025年09月11日 14時09分

火星表面で岩石のサンプルを採取する米航空宇宙局(NASA)の探査車「パーシビアランス」=2021年9月、NASA提供(AFP時事)
火星表面で岩石のサンプルを採取する米航空宇宙局(NASA)の探査車「パーシビアランス」=2021年9月、NASA提供(AFP時事)

 【ワシントン時事】米航空宇宙局(NASA)は10日、無人探査車が採取した火星の岩石から、数十億年前に生命が存在した可能性を示す痕跡を発見したと発表した。英科学誌ネイチャーに研究結果をまとめた論文が同日掲載された。
 探査車に搭載された機器で分析した結果、採取した岩石から、生命が存在したことを直接示すものではないが、微生物に由来する可能性がある痕跡が見つかったという。NASAのダフィー暫定長官は記者会見で「火星でこれまで発見された中で、最も明確な生命の兆候である可能性が高い」と述べた。
 一方で、NASA高官は「最終的な答えではない」と強調した。火星に生命が存在したことを証明するためには、岩石を地球に持ち帰り、さらに分析する必要がある。 

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