韓国人ら米拘禁施設出発=チャーター機で出国へ―日本人3人搭乗 2025年09月11日 16時27分

韓国の趙顕外相(左)とルビオ米国務長官=7月31日、ワシントン(AFP時事)
韓国の趙顕外相(左)とルビオ米国務長官=7月31日、ワシントン(AFP時事)

 【ソウル、ワシントン時事】韓国政府は11日、米南部ジョージア州で現代自動車が建設中の工場で不法就労などの疑いにより移民当局に拘束された韓国人316人と日本人3人を含む外国籍者14人が拘禁施設を出て、チャーター機で米国を出国すると発表した。12日にソウル近郊に到着する予定だ。
 チャーター機はジョージア州アトランタから現地時間11日正午ごろに出発する見通し。拘束された韓国人317人のうち1人は現地に残ることを希望した。
 ルビオ米国務長官は10日、韓国の趙顕外相とホワイトハウスで会談し、拘束者への対応について協議した。趙氏は、拘束者が手錠なしで出国し、米国に再入国する際に「不利益」が生じることがないよう要請。両国政府による作業部会を設置し再発防止に向けた検討を進めることも提案した。
 趙氏は「韓国人労働者は米国の製造業の復興に貢献するため、技術とノウハウを伝える目的で渡米した」と主張。拘束された時の映像が公開され、「韓国国民に心の傷と衝撃を与えた」と訴えた。 

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