〔東京外為〕ドル、143円台前半=新規材料難の中で小幅高(2日午前9時) 2025年07月02日 09時03分

 2日朝の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、新規材料難の中、1ドル=143円台前半で取引されている。6月の米雇用統計の発表をあすに控え、様子見ムードも強い。午前9時現在、143円35~36銭と前日(午後5時、143円06~06銭)比29銭のドル高・円安。
 前日の海外市場では、アジア時間のドル売り・円買いの流れが加速し、欧州時間から米国時間の序盤にかけ、143円台後半から142円60銭台とまで下落。その後、いったん143円20銭台まで値を戻したが、パウエルFRB議長による7月利下げが早過ぎとは言えないとの発言を受け、一時143円を割り込んだ。
 その後に発表された5月の米雇用動態調査(JOLTS)と6月のISM米製造業購買担当者景況指数(PMI)がいずれも市場予想を上回ると、今度は143円台半ばに急伸。米上院がトランプ減税法案を可決すると、143円80銭近くまで一段高となった。
 米国時間の終盤は、トランプ米大統領が日本との関税交渉について「合意は難しい」との見方を示し、対日本関税に関し「30%か35%、あるいはわれわれが決める数字を支払ってもらう」とする書簡を送る方針を表明したのを受け、143円30銭台まで売られた。東京時間の早朝は143円30~40銭台で推移している。
 本日は、東京時間は目立つイベントはない。欧米時間は、米雇用統計の前哨戦ともされる6月のADP全米雇用報告が公表されるほか、ECBのラガルド総裁の会合あいさつやレーン専務理事の討論会参加などが予定される。
 ユーロは対円、対ドルで上昇。午前9時現在、1ユーロ=169円23~26銭(前日午後5時、168円58~61銭)、対ドルでは1.1804~1805ドル(同1.1783~1784ドル)。

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