鉱物調達で日本と連携強化=中国の規制「得策でない」―フランス 2025年07月02日 10時16分

フランス大使館で記者会見するバンジャマン・ガルゾ氏=1日、東京都港区
フランス大使館で記者会見するバンジャマン・ガルゾ氏=1日、東京都港区

 フランス政府で重要鉱物・金属の調達責任者を務めるバンジャマン・ガルゾ氏が2日までに、東京都内で記者会見した。鉱物などの安定確保に向けた日本との協力について「極めて重要で双方の国益となる」と述べ、連携強化に期待を示した。
 ガルゾ氏は、日本の岩谷産業などが参画する仏南西部でのレアアース(希土類)生産事業を例に挙げ、「両国の新たな分野での協力だ」と歓迎。「来年はこうした重要な連携を強化する多くの機会に恵まれると確信している」と語り、民間企業が関わる事業が拡大するとの見通しを示した。
 重要鉱物を巡っては中国が2月、米国による追加関税への対抗措置として輸出規制を強化した。ガルゾ氏は「特定の国の政策にはコメントしない」とした上で、規制強化は多くの国に影響を与えることから「得策ではない」と指摘。供給の正常化に向け、欧州連合(EU)と連携して中国と交渉を続けていると明らかにした。 

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