〔NY石油〕WTI反発、71.71ドル=1カ月半ぶり高値(2日) 2025年04月03日 05時00分
【ニューヨーク時事】2日のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、米政権による関税政策の詳細発表が注目される中、米株価の上昇やドル下落に伴う割安感などを背景に反発した。米国産標準油種WTIの中心限月5月物の清算値(終値に相当)は前日比0.51ドル(0.72%)高の1バレル=71.71ドル。これは中心限月の清算値ベースで2月中旬以来、約1カ月半ぶりの高値水準。6月物は0.49ドル高の71.23ドル。
トランプ米大統領は2日午後、ホワイトハウスで演説し、相互関税に関して詳細を発表する。米メディアは、国・地域ごとに関税率を設定する案やほとんどすべての製品に一律約20%の関税を課す案など複数案が浮上していると報じた。追加関税導入により景気停滞やエネルギー需要鈍化を招くとの警戒感が広がる中、相場は朝方、軟調に推移した。
ただ、米株式相場で先行した売りが一巡し、株価がプラス圏で堅調に推移する場面では、米株式と並ぶリスク資産とされる原油にも買いが波及。外国為替市場でドル安・ユーロ高が進み、ドル建てで取引される商品の割高感が後退したことも原油相場を支援した。
一方、米原油在庫の急増にもかかわらず、市場の反応は限定的。米エネルギー情報局(EIA)が午前発表した週報によると、3月28日までの1週間の米原油在庫は前週比620万バレル増と、市場予想(210万バレル減=ロイター通信調査)に反する大規模な積み増し。米高関税政策の影響を見込んでカナダ産の輸入が急増したことが原因という。
▽ガソリン=続伸。中心限月5月物の清算値は2.85セント高の1ガロン=233.10セント。
▽ヒーティングオイル=続伸した。5月物の清算値は3.31セント高の1ガロン=232.20セント。