当面は下向き
ブーケ・ド・フルーレット代表・馬渕治好氏 2024年05月02日 14時20分

 株式相場は当面下向きだと考えている。日経平均株価は1割強、水準で言えば3万2000円程度まで下落する可能性がある。
 決算が振るわない銘柄が幾つか見られ、特に製造業の業績はあまり伸びていない。景気ウオッチャー調査では、物価高を背景に消費先送り姿勢もうかがえる。
 米国では1~3月の雇用コスト指数が予想以上に上昇するなど物価上昇圧力が残る。一方でコンファレンス・ボードの消費者景気信頼感指数などには弱さが見られる。「景気は思ったほど強くないが、金利は思ったほど下がらない」という状態になっており、米株は下落方向に動きやすい。米株が下がれば、日本株にもネガティブだ。
 ただ、長期的に世界経済は拡大し、株価も上昇基調になるとの見方は変えていない。日経平均も一度大きく調整した後は持ち直し、来年は今年の高値を抜くのではないか。

私の相場観