年末4万円目指す
極東証券経済研究所社長・佐藤俊郎氏 2024年11月25日 14時27分
株式市場は米連邦準備制度理事会(FRB)による追加利下げの期待や、国内企業の堅調な業績を背景に、底堅く推移しそうだ。日経平均株価は年末に向けて4万円を目指すだろう。
先の米大統領選ではトランプ氏が勝利し、市場の先行き不透明感はある程度、払拭された。国内企業の9月中間決算も銀行がけん引してまずまずの状況だ。足元の為替が夏に比べて円安・ドル高に振れていることも、グローバル企業の経営に追い風となるため、日本株の環境は悪くない。
ただ、市場はトランプ次期米大統領が来年1月の就任後、関税引き上げや不法移民の強制送還といった公約をどの程度実行するのかを読みあぐねている。特に関税の影響を受けやすい自動車株に警戒感が強い。最近は米半導体大手の決算を受け、一部投資家が極端な持ち高を巻き戻すなどの反応も目立ち、相場は当面、振れ幅の大きい展開を余儀なくされるだろう。