有人宇宙船打ち上げ=ステーションで人員交代―中国 2024年04月25日 22時03分
【北京時事】中国の宇宙飛行士3人を乗せた宇宙船「神舟18号」が25日夜、北西部の酒泉衛星発射センターからロケットで打ち上げられた。中国が2022年に完成させた宇宙ステーション「天宮」に半年間滞在し、生物実験などを行う。
ステーションには3人の飛行士が滞在中で、ほぼ半年ごとに人員を交代する。中国メディアによると、新たに送り込まれる軍所属の3人は、全員が戦闘機パイロットの経験者。魚の飼育など、計90項目以上の実験や技術試験を予定している。
飛行士の一人は24日、記者会見で「(世界の飛行士と)一緒に広大な宇宙を探索したい」と呼び掛け、各国との協力に期待を表明。習近平政権は、米国に対抗できる「宇宙強国」を目標に掲げながらも、国際協力の姿勢をアピールしている。