イスラエル、休戦案「受け入れられない」＝米大統領はラファ侵攻自制要求 2024年05月09日 07時44分
【カイロ、ワシントン時事】イスラエルのネタニヤフ首相は８日、米中央情報局（ＣＩＡ）のバーンズ長官とエルサレムで会談した。地元メディアによると、イスラエル側はパレスチナ自治区ガザで交戦するイスラム組織ハマスが提示した休戦案に関し、「レッドライン（譲れない一線）を越えており、受け入れられない」と反発した。
会談にはイスラエルのガラント国防相らが同席し、ガザ最南部ラファでの軍事作戦に関しても議論した。イスラエル側は「（休戦案を巡るハマスとの）溝は極めて大きく、ラファでの作戦に集中する必要がある」と強硬姿勢を崩さなかった。
これに関しバイデン米大統領は８日、ＣＮＮテレビのインタビューで、ラファへの本格的地上侵攻が実施されれば「武器や砲弾を支援しない」と明言した。バイデン氏は、米国製の爆弾などにより「ガザで多くの民間人が殺された」と指摘。既に一部の弾薬移送を停止したと表明し、本格侵攻の場合「イスラエルの安全保障は見捨てないが、戦争を行う能力は絶つ」と強調した。
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