「もう一歩踏み込んだ対応」検討=中国との南シナ海衝突で―比大統領 2024年06月27日 20時24分
【マニラ時事】フィリピンのマルコス大統領は27日、報道陣に対し、南シナ海のアユンギン(中国名・仁愛)礁付近で比物資運搬船と中国海警局の船舶が衝突し、比側に複数のけが人が出た件について、「これまでも何度も(中国側に)抗議し、措置を講じてきたが、もう一歩踏み込んだ対応を考えていかざるを得ない」と述べた。
マルコス氏は今回の件について、武力衝突ではなかったとしながらも、「中国側が意図的に違法行為を行ったことは間違いない」と強調。さらに「中国側の要員は比側の船に乗り込み、武器を持ち去った。明らかにわれわれの任務を妨害する行為だった」と述べた。
マルコス氏が、17日の衝突について見解を表明したのは初めて。23日にフィリピン西部のパラワン島の軍拠点を訪れた際には「われわれは決して誰かを恐れたりしない」などと述べるにとどめていた。