パレスチナ占領「1年以内に終結を」=イスラエルに要求決議―国連総会 2024年09月19日 00時51分
【ニューヨーク時事】国連総会(193カ国)は18日の特別会合で、イスラエルに対し、パレスチナの占領政策を1年以内に終わらせるよう求める決議を日仏中ロなど124カ国の賛成多数で採択した。総会決議に法的拘束力はないが、パレスチナ自治区ガザで軍事作戦を続けるイスラエルに対し、国際社会として抗議の意思を表す結果となった。
決議は、占領地からのイスラエル軍撤退や土地の返還、新たな入植地建設の停止を要求。各国には、占領地で使用される可能性がある武器をイスラエルに供与しないことや、占領に関与した個人や法人に制裁を発動することを要請した。
採決では英独韓など43カ国が棄権したが、反対はイスラエルや米国など14カ国にとどまった。
パレスチナ自治政府は採択を「歴史的瞬間だ」と歓迎。これに対し、イスラエル外務省は「決議が紛争を終わらせることはない」と反発した。