中東の緊張緩和呼び掛け=バイデン米大統領、最後の国連演説 2024年09月25日 00時14分
【ニューヨーク時事】バイデン米大統領は24日午前(日本時間同日深夜)、国連総会で一般討論演説を行った。イスラエルによるレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの拠点空爆で一段と緊迫する中東情勢に関し、緊張緩和を呼び掛けた。
バイデン氏の国連演説は4回目で、今回が最後。同盟重視を掲げてきた約4年間の「バイデン外交」の実績も誇示した。
バイデン氏は演説で、イスラエルとヒズボラの衝突について、「大規模な紛争は誰の利益にもならない」と指摘。さらに「情勢が悪化したとしても、外交的解決はまだ可能だ」と訴えた。
パレスチナ自治区ガザで続くイスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘については、「今こそ紛争を終わらせる時だ」と語り、停戦と人質解放の必要性を強調。ロシアのウクライナ侵攻では「プーチン(ロシア大統領)の侵攻は失敗した」として、ウクライナへの支援継続を誓った。
中国の南シナ海での活動にも懸念を示したほか、「台湾海峡の平和と安定を維持する」と表明。「中国との競争を責任を持って管理する」と述べた。