ヒズボラ幹部、空爆で殺害=レバノン首都、ミサイル責任者―イスラエル 2024年09月25日 05時56分
【エルサレム時事】イスラエル軍は24日、レバノンの首都ベイルートで「標的を絞った空爆」を行い、イスラム教シーア派組織ヒズボラのミサイル・ロケット弾部門トップを殺害したと発表した。同じ部門の複数の司令官も死亡。軍は声明で「イスラエル市民にミサイルを発射する責任者で、ヒズボラ軍事部門指導者らとの関係も緊密だった」と幹部殺害の意義を強調した。
イスラエルのガラント国防相は24日、レバノンでの地上戦を想定した演習を視察。兵士らに「ヒズボラは1週間前と異なり、指揮系統や戦闘員などに大きな打撃を被った」と戦果を誇示した。さらに、「われわれはまだ攻撃を準備している」と攻勢を強める意向を改めて示した。
イスラエル軍報道官は「期間をできるだけ短くするため大規模に攻撃しているが、長期化にも備えなければならない」と述べた。報道官によれば、ヒズボラは24日にイスラエル領内へ向けて約300発のロケット弾を発射。6人が負傷した。AFP通信によると、ヒズボラもイスラエル北部の軍事基地へ2度にわたりロケット弾攻撃を仕掛けたと主張した。