「ロシアに平和の強制を」=ゼレンスキー氏訴えも分断露呈―国連安保理 2024年09月25日 08時25分
【ニューヨーク時事】国連安全保障理事会(15カ国)は24日、ロシアのウクライナ侵攻を協議する首脳級会合を開いた。ウクライナのゼレンスキー大統領が出席し「ロシアに平和を強制させることが必要だ」と対ロシア包囲網参加を要請。日米欧理事国も侵攻を厳しく糾弾したが、ロシアは反発し、中国がロシア非難を控えるなど安保理内の分断を露呈した。
ゼレンスキー氏は「団結は常に平和をもたらす」と強調。自らが提唱する和平案を話し合う「平和サミット」第2回会合への参加を広く呼び掛けた。ロシアに武器を供与しているとされる北朝鮮とイランについては「共犯者」と呼び、批判した。
ロシアのネベンジャ国連大使はゼレンスキー氏の演説中にスマートフォンをいじり、無視を決め込んだ。自らの発言機会では「西側諸国がまたしても(安保理の)場を荒らした」と主張した。
会合には米国からブリンケン国務長官が、中国は王毅共産党政治局員兼外相が参加。ブリンケン氏が「イランと北朝鮮だけでなく、中国がロシアへの物資供給国のトップだ」と指摘すると、王氏は「中国に責任転嫁するのは無責任で何の解決にもならない」と述べ、非難の応酬となった。