中国軍がICBM発射訓練=44年ぶり、太平洋に落下 2024年09月25日 11時41分

軍事パレードで公開された中国の大陸間弾道ミサイル(ICBM)「東風41」=2019年10月、北京市(EPA時事)
軍事パレードで公開された中国の大陸間弾道ミサイル(ICBM)「東風41」=2019年10月、北京市(EPA時事)

 【北京時事】中国国防省は25日、ロケット軍が同日午前8時44分(日本時間同9時44分)に模擬弾頭を搭載した大陸間弾道ミサイル(ICBM)1発を発射し、太平洋の予定した公海上に落下させたと発表した。香港メディアによると、太平洋へのICBM発射は44年ぶり。中国の軍事力強化を巡り、米国を中心に一段と懸念が強まるのは必至だ。
 中国は米本土を核攻撃可能なICBMの配備を進めているとされる。中国国防省は「発射は年次訓練計画の一環で、国際法と国際的慣例に沿っており、特定の国や目標を対象としていない」と説明したが、大統領選を11月に控えた米国をけん制する意図もあるとみられる。新華社通信は「予期した目的を達成した」とした上で、「中国は事前に関係国に通告していた」と伝えた。 

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