カナダ首相にカーニー氏就任へ＝元中銀総裁、トルドー氏後継―トランプ氏への対抗姿勢鮮明 2025年03月10日 07時43分
【ニューヨーク時事】カナダ与党・自由党は９日、新党首にマーク・カーニー元カナダ銀行（中央銀行）総裁（５９）を選出した。１月に辞意を表明したジャスティン・トルドー首相（５３）に代わり、近く新首相に就く。トランプ米政権が課す高関税への対応が喫緊の課題だ。
党首選にはカーニー氏の他、クリスティア・フリーランド前副首相（５６）、カリナ・グルド前家庭・子ども・社会開発相（３７）、フランク・ベイリス元下院議員（６２）が出馬。先月下旬から始まった党員投票が９日締め切られ、即日開票の結果、カーニー氏が８５．９％の支持を得た。
国内のインフレ対策に加え、米国の関税政策への対処が争点となり、政治経験はないものの、カーニー氏の豊富な経済知識と国際経験に期待が集まった。自由党の党首交代は２０１３年以来、約１２年ぶり。
カーニー氏は首都オタワで開かれた集会で、トランプ米大統領が「カナダの家族、労働者、企業を攻撃している」と指摘。「彼を成功させるわけにはいかない」と対抗していく姿勢を強調した。
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