全人代、11日閉幕=成長率目標、国防費など承認―中国 2025年03月10日 14時58分

10日、北京の人民大会堂で、全国政治協商会議(政協)の閉幕式に出席する中国の習近平国家主席(中央)ら(AFP時事)
10日、北京の人民大会堂で、全国政治協商会議(政協)の閉幕式に出席する中国の習近平国家主席(中央)ら(AFP時事)

 【北京時事】中国で5日から開かれている全国人民代表大会(全人代、国会に相当)が11日、閉幕する。今年の経済成長率目標を「5%前後」とする政府活動報告や、国防予算を含む予算案などを承認する。
 成長率目標を「5%前後」に設定するのは、3年連続となる。トランプ米政権による対中追加関税の影響に懸念が高まる中、習近平政権は財政出動などを通じた内需拡大で下支えを図る方針だ。
 国防予算は、前年比7.2%増となる1兆7846億元(約36兆4000億円)を計上。厳しい経済状況の中でも、成長率を上回る高い伸びを維持する。習国家主席は7日に全人代の軍代表の会議に参加し、「わが国の新たな質の生産力が発展する機会を捉え、新たな質の戦闘力の発展を加速させる必要がある」と強調。ハイテク技術を応用し軍備を高度化するよう指示した。
 全人代は年1回開かれる。今年は全人代代表の職務などを定めた法律の改正案や、最高人民法院(最高裁)、最高人民検察院(最高検)の活動報告も審議した。一方、並行して開かれていた国政助言機関・全国政治協商会議(政協)は10日に閉幕した。 

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