シリア、暫定憲法を承認=移行期間5年、自由を保障 2025年03月13日 22時34分

シリアのシャラア暫定大統領=10日、ダマスカス(ロイター時事)
シリアのシャラア暫定大統領=10日、ダマスカス(ロイター時事)

 【イスタンブール時事】シリア国営通信によると、アサド旧政権崩壊後に発足した暫定政府の下で、暫定憲法の起草を進めていた委員会が13日、シャラア暫定大統領に草案を提出した。正式政権への移行期間を5年と定め、表現や報道の自由、女性の政治的権利の保障などを明記。大統領府によれば、シャラア氏は草案に署名して承認し、「シリアの新たな歴史になるよう望む」と語った。
 シリアでは、各地の民族や宗教の代表らが集まって2月末に開かれた「国民対話会議」が暫定憲法起草を提言。女性を含む7人で構成する委員会を設け、文案を巡る調整が行われていた。
 暫定憲法では、立法機関と大統領、司法府の間で権力を分立させると規定。立法の指針はイスラム法学に準じるとしたほか、国家は「国土や国民の統一維持」を実現すると定め、人権尊重なども掲げた。 

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