新ローマ教皇が就任式=「遺産守り、未来見据える」―10万人で祝福・バチカン 2025年05月18日 19時00分

18日、バチカン市で行われた就任式典で、枢機卿から「漁夫の指輪」を受け取るローマ教皇レオ14世(AFP時事)
18日、バチカン市で行われた就任式典で、枢機卿から「漁夫の指輪」を受け取るローマ教皇レオ14世(AFP時事)

 【パリ時事】カトリック教会の最高指導者、ローマ教皇に史上初めて米国から選出されたレオ14世(69)の就任式典が18日、バチカン市で行われた。約150カ国・機関の代表や高位聖職者・枢機卿をはじめ、約10万人が参集。世界14億人の信徒を束ねる新教皇の門出を祝った。
 レオ14世は演説で「信仰の豊かな遺産を守りつつ、未来を見据え、今日の世界の懸案や懸念、試練に立ち向かえる」教皇を目指すと表明した。
 式典に先立ち、新教皇はオープンカーに乗ってサンピエトロ広場に登場。歓声で迎える信者らに笑顔で手を振って応えた。
 その後、カトリックの総本山サンピエトロ大聖堂で一連の儀式が始まり、レオ14世は初代教皇ペテロの墓前で祈りをささげた。広場の式場に移動し、教皇の権威と使命を表す羊毛製の「パリウム」を首にかけ、教皇の象徴の「漁夫の指輪」を右手の薬指に着けると、感極まった表情を見せた。
 式典には米国からバンス副大統領とルビオ国務長官、長年の布教活動や市民権取得でつながりが深いペルーからボルアルテ大統領が出席。日本からは特使として麻生太郎元首相が参列した。 

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18日、バチカン市で就任式典に臨むローマ教皇レオ14世(中央)(EPA時事)
18日、バチカン市で就任式典に臨むローマ教皇レオ14世(中央)(EPA時事)

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