ガザ「直ちに停戦を」=入植地拡大、イスラエルに撤回要求―国連総長 2025年08月21日 16時19分

グテレス国連事務総長は21日、イスラエルがパレスチナ自治区ガザの中心都市ガザ市制圧に乗り出す中、「軍事作戦が引き起こす死と破壊を回避するため、直ちに停戦に合意することが必要だ」と訴えた。第9回アフリカ開発会議(TICAD9)出席のため訪問中の横浜市で記者会見した。
グテレス氏はまた、イスラエルが占領地ヨルダン川西岸で大規模な入植地の建設を決めたことは「国際法に違反する」と非難し、撤回を求めた。建設予定地はパレスチナが将来の国土と見なす西岸と東エルサレムを分断する場所に位置し、入植地となれば国家樹立の障害となる。
一方、グテレス氏は日本について国際法を順守し、アフリカの開発援助に積極的だと評価。「日本は平和の使者だ」と述べた。
グテレス氏は23日まで日本に滞在。22日は大阪・関西万博のイベントに参加する。