首脳会談は欧州中立国かトルコ=対ロシア融和国「ない」―ウクライナ大統領 2025年08月21日 20時22分

20日、ウクライナの首都キーウで、内外記者団と懇談するゼレンスキー大統領(大統領府提供・AFP時事)
20日、ウクライナの首都キーウで、内外記者団と懇談するゼレンスキー大統領(大統領府提供・AFP時事)

 ウクライナのゼレンスキー大統領は20日、調整中とされるロシアのプーチン大統領との会談場所は「欧州の中立国かトルコ」が望ましいという考えを示した。首都キーウで内外記者団に語った内容を現地メディアが21日に報じた。
 ゼレンスキー氏は、ロシアによる侵攻は「欧州大陸」の出来事だと指摘。ロシア側も同意しやすい北大西洋条約機構(NATO)非加盟国のスイスやオーストリアで行うシナリオは、ウクライナにとっても受け入れられると表明した。
 トルコはNATO加盟国だが、5月からロシア・ウクライナ直接協議が最大都市イスタンブールで継続していることなどに鑑み、反対しないと述べた。
 一方、西側メディアで伝えられた「ハンガリー開催案」には異を唱えた。同国のオルバン政権は対ロ融和的で、ウクライナ支援や対ロ制裁に後ろ向きだった経緯から、ゼレンスキー氏は「困難だ」と明言した。
 プーチン氏はトランプ米大統領との米東部時間18日の電話会談で、ウクライナと首脳会談に応じる用意があると語った上で、挑発するように「モスクワ開催」を持ち掛けたと一部で報じられた。ゼレンスキーは内外記者団を前に「あり得ない」と一蹴した。 

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