ハマスがガザ停戦案に回答=合意へ「前向き」も修正要求か 2025年07月05日 05時23分

4日、パレスチナ自治区ガザ中部で、イスラエルの攻撃による被害を確認する男性(AFP時事)
4日、パレスチナ自治区ガザ中部で、イスラエルの攻撃による被害を確認する男性(AFP時事)

 【カイロ時事】パレスチナのイスラム組織ハマスは4日、パレスチナ自治区ガザでのイスラエルとの戦闘を巡り、交渉仲介国に対し、米国が示した停戦案への「前向きな回答」を提出したと発表した。声明で「(停戦)履行に関する交渉に直ちに入る用意がある」と述べた。
 ただ、ハマスに近い情報筋はイスラエルのメディアに、イスラエルが戦闘を再開しない保証や、ガザで食料配給を行っている米イスラエル主導の「ガザ人道財団(GHF)」の撤退などの一部修正をハマスが求めたと語った。イスラエルとの間接交渉が今後実施されるとみられるが、合意妥結に至るかは依然不透明だ。
 イスラエルは既に米国案に同意しており、トランプ米大統領はハマスに受諾を求めていた。イスラエルのネタニヤフ首相とトランプ氏の会談が7日に予定され、イスラエルに対する米国からの停戦圧力も高まっているという。 

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