イスラエル、停戦案で再び譲歩か=軍のガザ撤退で新たな地図―報道 2025年07月15日 14時20分

イスラエルの攻撃の後、パレスチナ自治区ガザで立ち上る煙=13日(AFP時事)
イスラエルの攻撃の後、パレスチナ自治区ガザで立ち上る煙=13日(AFP時事)

 【カイロ時事】イスラエル紙エルサレム・ポストは14日、パレスチナ自治区ガザの停戦交渉を巡り、焦点となっている軍の撤退範囲についてイスラエルが「さらなる柔軟姿勢」を見せたと報じた。再び譲歩を行ったもようで、態度軟化により米国が提示した60日間の停戦案をイスラム組織ハマスに受け入れさせる狙いとみられる。ただ、ハマスが同意するかは依然不透明だ。
 米ニュースサイト「アクシオス」は先週、イスラエルが撤退範囲を巡って譲歩し、交渉の前進につながったと伝えていた。今回のエルサレム・ポスト紙の報道は、イスラエルがさらに撤退地域を拡大させる意向であることを示唆した形だ。
 同紙によれば、イスラエルは軍の駐留範囲を修正した新たな地図をハマス側に提示。具体的には、ガザとエジプトの境界地帯にある「フィラデルフィ回廊」と、ガザ最南部ラファと南部ハンユニスを分ける「モラグ回廊」の間の地域における軍の展開について明示したという。 

海外経済ニュース