「一国主義に反対」で一致=中ロ主導のSCO外相会議 2025年07月16日 15時40分

15日、中国の天津で行われた上海協力機構(SCO)外相会議(ロシア外務省提供)(EPA時事)
15日、中国の天津で行われた上海協力機構(SCO)外相会議(ロシア外務省提供)(EPA時事)

 【北京時事】中国外務省は16日、中国とロシアが主導する上海協力機構(SCO)外相会議が15日に天津で行われ、団結強化と「一国主義への反対」で一致したと発表した。「米国第一」を掲げ、通商や安全保障面で各国への圧力を強めるトランプ米政権をけん制した。
 王毅共産党政治局員兼外相が議長役を務め、ロシアやイラン、インドなど加盟国10カ国の外相らが出席した。王氏は「覇権や強権、保護主義が台頭している」と強調し、SCOの結束を訴えた。イラン核施設に対する攻撃を念頭に、米国などの名指しを避けつつ「明確な国際法違反であり、国際的な核不拡散体制に対する打撃だ」と非難した。 

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