NZ、米関税引き下げへ交渉=「15%は両国に損害」 2025年08月01日 16時20分
【シドニー時事】ニュージーランド(NZ)のマクレー貿易相は1日、トランプ米政権がNZに対する相互関税率を当初の10%から15%に引き上げたことを受けて声明を出し、「両国の消費者に損害を及ぼす」と非難した。その上で「米国と直接交渉し、変更を求めていく」と、税率引き下げに向け協議を続ける方針を表明した。
マクレー氏は「NZの対米黒字は5億米ドル(約750億円)と小規模で、米国経済の中で大した重みはない」と指摘。一方、「米国からNZへの輸出の関税率は平均0.8%だ」と訴え、「NZの対米輸出業者にとって税率15%は大きな打撃となる」と懸念を示した。