韓国大統領の訪日非難=米との連携警戒―北朝鮮メディア 2025年08月25日 14時59分

【ソウル時事】北朝鮮の朝鮮中央通信は25日、日韓首脳会談のために23、24両日に東京を訪れた韓国の李在明大統領について「親日の信条を行動で証明しようとしている」と非難する記事を配信した。日韓の関係強化を通じて、日米韓の安全保障協力が進めば「安保の危機が高まる」と警戒感を示した。トランプ米大統領との会談を控えた李氏をけん制する狙いがあるとみられる。
記事は、日韓首脳が北朝鮮の完全な非核化や日米韓連携を確認した点に反発し、「われわれは手をこまねいてばかりではない」と対決姿勢を示した。ただ、当局者ではない個人による論評という形を取ったことで、非難の水準を抑えた可能性がある。
また、李氏は野党時代の「対日強硬」発言や「反日」行動により、「日本国内の冷ややかな視線だけでなく、米国から冷遇と圧迫を受けてきた」と強調。李氏が訪米に先立ち日本を訪れたことについて「米政権の『誤解』を解きたいという不安な心理がもたらした外交寸劇である」とやゆした。