中期的に5万円超えも 2025年08月25日 14時21分
ノースアイランド投資顧問代表取締役・白石茂治氏
諸外国と比べた出遅れ感から日本株の割安修正の動きは続く。日経平均株価は年末には4万5000円に到達し、中期的には5万円を超えてきてもおかしくないと考える。
パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演を受け、利下げ再開期待が高まったことは東京市場に好影響を与えるだろう。トランプ関税の影響でインフレ再燃が警戒されるが、雇用状況が改善しなければ利下げは続き、米国株高を通じて日本株も上昇が期待できる。
7月末時点の株価純資産倍率(PBR)を見ると、日本は1.5倍で、米国は5.5倍、世界平均は3.7倍で日本株は低水準だ。今年度に入り、外国人投資家は日本の現物株を6兆円超買い越している。グローバル投資家は、依然割安な日本株への投資を続けるだろう。個人投資家も新NISA(少額投資非課税制度)を通じた資金投入が続き、事業法人も自社株買いを積極化しており、相場を支える要因だ。