東京株、一時500円超高=FRB議長講演で、円は急伸 2025年08月25日 09時13分

東証の株価を表示する大型ディスプレー=東京都中央区(AFP時事)
東証の株価を表示する大型ディスプレー=東京都中央区(AFP時事)

 25日の東京株式市場で、日経平均株価は一時前週末比500円超高となった。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の発言を受けて米国が早期に利下げを再開するとの観測が広がり、買いが優勢になった。午前の終値は289円04銭高の4万2922円33銭。
 パウエル議長は22日、米国西部ワイオミング州で開催した経済シンポジウムで講演し、雇用が下振れするリスクなどに触れて「政策スタンスの調整が必要になる可能性がある」と発言した。米市場では、景気を下支えするためFRBが9月の連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げを決めるとの見方が広がり、米株は大幅上昇。これを受けて週明けの東京市場でも幅広い業種が値上がりした。ただ、「円相場に先高観が出たことは、日本株には重しになった」(大手証券)といい、買いの勢いは続かずに日経平均は上げ幅を縮めた。
 25日午前の東京外国為替市場の円相場は、1ドル=147円台前半に急伸した。パウエル議長の講演を踏まえ、利下げが再開されるとの見方が強まり、米長期金利が急低下。日米の金利差縮小が意識され、円買い・ドル売りが優勢だった。午前11時現在は147円39~39銭と前週末比1円21銭の円高・ドル安。 

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