米FRB理事解任は「危険」=前議長、トランプ氏批判―英紙寄稿 2025年08月28日 08時00分

【ロンドン時事】イエレン前米連邦準備制度理事会(FRB)議長(前財務長官)は27日付英紙フィナンシャル・タイムズ(電子版)への寄稿で、トランプ米大統領が表明したFRB理事の解任は違法であり、「極めて危険」と断じた。米金融政策への信頼が失墜するとして、トランプ氏の独善的な主張を辛辣(しんらつ)に批判した。
イエレン氏は、クック理事に対する解任表明は独立性が重視されるFRBを「政治化する直接的な試みで、執行部への脅し、金融政策を大統領の思い通りにねじ曲げようとする証左だ」と指摘。クック氏の不正行為を巡る告発には証拠がなく、解任できる「正当な理由」ではないと言い切った。