イスラエル「ガザ市は戦闘地域」=物資配給、一層困難に 2025年08月29日 16時11分

28日、パレスチナ自治区ガザの中心都市ガザ市で、食料を求める人々(AFP時事)
28日、パレスチナ自治区ガザの中心都市ガザ市で、食料を求める人々(AFP時事)

 【カイロ時事】イスラエル軍は29日、パレスチナ自治区ガザの中心都市ガザ市で、支援物資の配給を進めるために行っていた一時的な攻撃停止措置を同日で終了すると発表した。軍は、イスラム組織ハマスを掃討するため、ガザ市の制圧を目指している。住民に南部へ移動するよう求める方針で、同日の声明で「ガザ市は危険な戦闘地域だ」と宣言した。
 攻撃の一時停止措置は7月下旬に始まった。一時停止措置の終了により、飢饉(ききん)の発生が伝えられているガザ市での食料支援の配給は一層困難になりそうだ。
 グテレス国連事務総長は28日、ニューヨークで記者団に対し「ガザ市での軍事作戦拡大は壊滅的な結果をもたらす」と危機感を表明。ガザで国連主導の支援活動が妨害される中、飢餓による死亡が相次いでいる状況は「人道を否定する意図的な決定の結果だ」と非難した。
 国連で食料支援を担う世界食糧計画(WFP)のマケイン事務局長は27日、エルサレムを訪問。イスラエルのネタニヤフ首相と面会した。首相府が28日発表した共同声明によると、両氏は「支援物資の搬入迅速化に向けた努力を倍増させる」ことで合意。マケイン氏はロイター通信の取材に、現在1日約100台のトラックがガザに入っているが「到底十分ではない」と窮状を訴えた。
 一方、ネタニヤフ氏は28日、昨年12月にアサド政権が崩壊したシリア南部の「非武装化」に向け、暫定政権と交渉していることを示唆した。 

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