米当局、テスラ車を調査=電動ドア開かない不具合 2025年09月17日 05時45分

【ニューヨーク時事】米運輸省道路交通安全局(NHTSA)は16日までに、米電気自動車(EV)大手テスラが米国で販売した約17万4000台を対象に予備的な調査を始めた。電動ドアが不具合で開かなくなり、親が子どもを外に出せなくなるといった事例が9件報告されたことを受け、詳細を調べる。
調査対象は2021年型のスポーツ用多目的車(SUV)「モデルY」。報告された9件で最も多かったのは、親が運転後に車から出て、後部座席から子どもを降ろそうとしたり、出発前に子どもを先に乗車させたりした際に電動ドアが開かなくなったというもので、うち4件では最終的に窓を割っていた。
NHTSAによると、こうした不具合はドアロックが十分な電圧を受けられない場合に発生するとみられる。テスラ車の電動ドアは内側から開ける際に、窓の下にあるボタンを押す仕組み。緊急時に手動で開けられるようにもなっているが、子どもにはやり方が分からない可能性がある。