米IT大手、6兆円超投資=英と技術協定―トランプ氏国賓訪問 2025年09月17日 11時00分

ロンドン西郊のウィンザー城近くに掲げられた米国旗=15日(EPA時事)
ロンドン西郊のウィンザー城近くに掲げられた米国旗=15日(EPA時事)

 【ロンドン時事】英政府は16日、米国と人工知能(AI)や量子コンピューター、民生用原子力エネルギー分野での関係強化に向けた技術協定に合意したと発表した。これに伴い、米IT大手などが英国に310億ポンド(約6兆2000億円)超の大規模投資を約束。急成長する次世代技術での協力拡大により、経済成長や経済安全保障の強化につなげる狙い。
 同協定は、トランプ米大統領の2度目の国賓としての訪英に合わせて締結した。両国の研究資源や専門知識を結集し、医療やエネルギー、防衛、宇宙分野での技術の進展を加速。英国はAI・テックの中心地としての地位確立を目指す。
 協定には、創薬分野でのAI活用の推進や核融合エネルギー研究での連携、量子コンピューターの共同開発による導入加速などを盛り込んだ。また、原子力発電に関する安全性評価の相互承認により、原発の迅速な新設を可能にする。 

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