日韓交流おまつり開催=国交正常化60年、「友好関係構築を」―東京 2025年09月27日 16時00分

27日、東京都世田谷区で開かれた「日韓交流おまつり」で再現された朝鮮通信使の行列
27日、東京都世田谷区で開かれた「日韓交流おまつり」で再現された朝鮮通信使の行列

 日韓両国の文化交流を図るイベント「日韓交流おまつり」が27日、東京都世田谷区の駒沢オリンピック公園で開かれた。今年は両国の国交正常化から60周年。来場者からは友好関係の重要性を訴える声が上がった。イベントは28日まで。
 開会式で、在日韓国大使館の金壯※(※火ヘンに玄)次席公使は「両国の協力関係進展に向けた努力が続いている。特に未来の韓日関係の主役である青年間の交流がより深化することを期待する」とあいさつ。阿部俊子文部科学相は「両国の絆が一層深まることを祈念する」と述べた。
 また、江戸時代に朝鮮王朝から日本に派遣された外交使節団「朝鮮通信使」の行列が再現された。2001年に東京都新宿区のJR新大久保駅で線路に落ちた日本人を助けようとして犠牲になった韓国人の故李秀賢さん=当時(26)=の母辛潤賛さんが朝鮮の正使となり、平和的な関係を維持しようという願いを記した「親書」を日本側に手渡した。
 会場では、日韓の団体が伝統楽器の演奏やK―POPダンスなどを披露。静岡市から訪れた会社員鍋田桂子さん(59)は「日韓の友好は絶対に必要。両国政府はうまく付き合ってほしい」と力を込めた。 

その他の写真

27日、東京都世田谷区で開催された「日韓交流おまつり」で朝鮮通信使の正使役を務め、日本側に「親書」を手渡す辛潤賛さん(中央)
27日、東京都世田谷区で開催された「日韓交流おまつり」で朝鮮通信使の正使役を務め、日本側に「親書」を手渡す辛潤賛さん(中央)

海外経済ニュース