中朝外相が会談、戦略連携確認=対米政策擦り合わせも 2025年09月28日 21時27分

【北京時事】中国の王毅共産党政治局員兼外相と北朝鮮の崔善姫外相は28日、北京で会談した。中国メディアが報じた。北朝鮮と米国の間で対話機運が生じる中、中朝の戦略連携を深化させる方針を確認したとみられる。
北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記は今月上旬、中国の「抗日戦勝80周年」記念日に合わせて北京を訪れ、約6年ぶりに習近平国家主席と会談した。崔氏はその際も同行しており、月内で2回目の訪中となった。
中朝関係は、北朝鮮の急速な対ロシア接近などを背景に冷え込みが指摘されてきたが、習氏と正恩氏の対面会談を経て、改善の動きが本格化している。
北朝鮮を巡っては、トランプ大統領が正恩氏との早期の対話再開に意欲を示している。正恩氏も北朝鮮の非核化を前提としないなら対話は可能という認識で、今後の対米政策について中国側と擦り合わせを進めた可能性がある。