ガザ和平計画「強力に支持」=トランプ案を歓迎―イスラム諸国・欧州 2025年09月30日 15時01分

【カイロ時事】トランプ米大統領が29日に明らかにしたパレスチナ自治区ガザ和平のための20項目計画について、アラブ・イスラム諸国や欧州の主要国からは「強力に支持する」などと歓迎する声が上がった。
ガザ停戦交渉で仲介役を務めてきたエジプトやカタールのほか、アラブ首長国連邦(UAE)、パキスタンなど8カ国は共同声明を発表。「トランプ大統領の役割と、ガザの戦争終結を目的としたひたむきな努力を歓迎する」と述べた。その上で、「(ガザ和平)合意の実現と履行のために、米国や関係国と積極的かつ建設的に関わっていく用意がある」と表明した。
AFP通信によると、計画で組織改革を求められたパレスチナ自治政府も29日に声明を出し、「ガザの戦闘終結に向けたトランプ大統領の誠実かつ決意に満ちた努力を歓迎する」とした。
一方、ニューヨークでの国連総会に合わせ、21日にパレスチナの国家承認に踏み切った英国のスターマー首相も、「戦闘を終わらせ、人質を解放し、ガザ市民への緊急的な人道支援を実施するためのトランプ氏の試みを強く支持する。これはわれわれの最優先事項だ」と同調した。
同じく国家承認したフランスのマクロン大統領もX(旧ツイッター)で歓迎の意を示した上で、イスラエルに対し「(トランプ氏の計画に)固い決心をもって臨むことを期待する」と強調。イスラム組織ハマスにも「人質を即座に解放し、この計画に従う以外の選択肢はない」と賛同を迫った。