米、イラン人120人を送還=両国が数カ月協議か 2025年09月30日 16時50分

トランプ米大統領=26日、ワシントン(AFP時事)
トランプ米大統領=26日、ワシントン(AFP時事)

 【イスタンブール時事】イランのメディアによると、同国外務省当局者は30日、米国がイラン人120人を送還したと明らかにした。米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は、米国とイランが数カ月にわたる協議で合意したと伝えた。米・イランの核交渉がイラン核施設攻撃を機に中断している中、交渉再開に向けた地ならしの意味合いもあるとみられる。
 同紙によれば、イラン人を乗せた米チャーター機は29日夜に米南部ルイジアナ州を離陸、カタール経由で30日中にイランに到着する見通し。送還対象者の身元や米国へ来ていた動機などは分かっていない。同紙は当局者の話として、イラン外務省が送還された人々の安全を確約していると報じた。
 外務省当局者によると、大半が不法入国者の約400人をイランへ帰国させる計画とされ、米政府はまず120人の送還を決めたという。 

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