韓国、来年10月に検察庁廃止=捜査と起訴を分離へ 2025年09月30日 18時17分

【ソウル時事】韓国政府は30日の閣議で、検察庁廃止を柱とする改正政府組織法の公布を決定した。1年の猶予期間を経て、検察庁は来年10月に廃止される。1948年に設置された検察庁は78年の幕を閉じる。
同法の改正案は、革新系与党「共に民主党」の主導により26日に国会で可決された。検察庁の廃止に伴い、法務省傘下に起訴権を持つ「公訴庁」を、行政安全省傘下に捜査を担当する「重大犯罪捜査庁」を新設し、権限を分散させる。
韓国では政権交代のたびに、検察による過去の政権に対する捜査が繰り返されてきた。李在明大統領自身、数々の疑惑を巡る刑事裁判を抱え、検察と対立。革新勢力は検察が持つ権力の大きさを批判していた。