次期外相候補、失脚か=8月に拘束報道―中国 2025年09月30日 20時54分

中国共産党の劉建超・中央対外連絡部長=7月3日、北京(AFP時事)
中国共産党の劉建超・中央対外連絡部長=7月3日、北京(AFP時事)

 【北京時事】中国共産党で外交を担う中央対外連絡部(中連部)部長の劉建超氏が退任したことが30日、明らかになった。同部のウェブサイトで確認された。劉氏は次期外相の最有力候補と目されていたが、当局に拘束され取り調べを受けていると報じられていた。失脚したとみられる。
 サイトでは、劉氏に代わる部長として劉海星・元外務次官補が紹介されている。
 劉建超氏を巡っては今年8月、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルが、当局に拘束されて取り調べを受けていると報じた。理由は不明だが、習近平政権は汚職摘発を進めており、何らかの疑いが持たれている可能性がある。
 劉氏は、外務省報道局長や外務次官補などを経て2022年に中連部長に就いた。24年5月には訪日して岸田文雄首相(当時)と会談。日本の与野党幹部らとも交流があり、日中外交の窓口を務めてきた。
 新たに中連部長となった劉海星氏も外交畑が長く、15~17年まで外務次官補を務めた。18年から、治安統括組織である党中央国家安全委員会弁公室の副主任を務めた。 

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