ハイチ多国籍部隊拡大を承認=ギャングへの対応を強化―国連安保理 2025年10月01日 07時49分
【ニューヨーク時事】国連安保理は9月30日、ハイチの治安回復のために派遣されている多国籍部隊を拡大する決議を採択した。決議案は米国とパナマが提出し、12カ国が賛成。ロシア、中国、パキスタンが棄権した。
決議は、部隊の規模を約5500人に拡大し、名称を「ギャング制圧部隊(GSF)」と変更するもの。部隊の後方支援のための事務所設置も定められた。
ハイチはギャングの支配で政情不安と治安悪化が続く。ウォルツ米国連大使は「ギャングによる暴力拡大はハイチの存続そのものを危うくしており、地域全体に移民危機を引き起こす恐れがある」と対策の重要性を強調。ハイチの代表は承認は「真の転換点になる」と歓迎した。