衝突再燃後に停戦合意=パキスタンとアフガン 2025年10月16日 05時32分

【ニューデリー時事】パキスタン政府は15日、攻撃の応酬が再燃していたアフガニスタンのイスラム主義組織タリバン暫定政権との間で48時間の一時停戦で合意したと発表した。「建設的な対話を通じ、問題解決に向け真剣に努力する」などとしている。
暫定政権も停戦を表明。双方とも停戦は相手からの要望と主張している。パキスタンメディアによると、停戦発表に先立ち、同国軍がアフガンの首都カブールや南部カンダハル州に「精密攻撃」を行った。死傷者が出ているとの情報もある。
両国の国境地帯では14日夜から15日朝にかけ、衝突が続いた。パキスタン軍は南西部バルチスタン州でタリバン兵15~20人を殺害したと発表。北西部カイバル・パクトゥンクワ州でもタリバン兵ら25~30人が死亡したとみられると主張した。
一方、タリバン暫定政権のムジャヒド報道官はパキスタン側からの「無差別発砲」により民間人12人が死亡、100人超が負傷したと明らかにした。