イスラエル、遺体返還へ圧力=軍に「ハマス打倒計画」用意命令 2025年10月16日 07時42分

人質の遺体を搬送する赤十字国際委員会(ICRC)の車両=14日、パレスチナ自治区ガザの中心都市ガザ市(ロイター時事)
人質の遺体を搬送する赤十字国際委員会(ICRC)の車両=14日、パレスチナ自治区ガザの中心都市ガザ市(ロイター時事)

 【エルサレム時事】イスラエルのカッツ国防相は15日、軍に対し、パレスチナ自治区ガザのイスラム組織ハマスを打倒するための「包括計画」を用意するよう命じた。イスラエルメディアが報じた。ハマスが約束した人質の遺体返還が進んでいないことにしびれを切らし、圧力をかけた形だ。
 イスラエルとハマスは9日、トランプ米大統領が示した和平案の「第1段階」で合意。拘束する人質全員の引き渡しを求められたハマスは、生存する人質全員を解放したが、遺体に関しては返還が遅れている。カッツ氏は声明で「ハマスが合意の履行を拒否した場合、イスラエルは米国と協調し、戦闘を再開する」と警告した。 

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