トランプ大統領、ウクライナ侵攻終結に意欲=相互関税、来月2日導入―初の米議会演説、分断浮き彫り 2025年03月05日 12時46分

4日、ワシントンの米連邦議会で開かれた上下両院合同会議で演説するトランプ大統領(AFP時事)
4日、ワシントンの米連邦議会で開かれた上下両院合同会議で演説するトランプ大統領(AFP時事)

 【ワシントン時事】ドナルド・トランプ米大統領(共和党)は4日夜(日本時間5日午前)、連邦議会の上下両院合同会議で2期目で初となる議会演説を行った。演説ではロシアのウクライナ侵攻に関し、「今こそ無意味な戦争を終わらせる時だ」と終結に意欲を示した。「関税は米国を再び豊かにする」と訴え、4月2日に相互関税を導入するとも表明した。
 トランプ氏は就任から約1カ月半の間、ジョー・バイデン前大統領(民主党)の政策をことごとく覆してきた。演説ではバイデン氏に10回以上言及し、民主党批判を繰り返すなど、米政治の分断を映し出す内容となった。
 トランプ氏は演説の冒頭で「米国は復活した」と強調。最後には「米国の黄金時代は始まったばかりだ」と締めくくり、バイデン前政権時代との決別を鮮明にした。
 ウクライナ情勢に関し、トランプ氏は2月28日に会談が決裂した同国のゼレンスキー大統領から「きょう(4日)重要な書簡を受け取った」と明らかにした。その上で、ウクライナがロシアとの停戦交渉に前向きな姿勢を示し、「ロシアも和平の準備ができている」と指摘した。
 関税を巡っては、4日にメキシコとカナダに発動したのに続き、欧州連合(EU)や中国などを名指しして「われわれが課すよりもはるかに高い関税をわれわれに課している。非常に不公平だ」と不満をぶちまけた。「多少混乱はあるかもしれないが、それでいいと思っている」とも述べ、相手国の報復関税による「貿易戦争」を意に介さない姿勢を示した。
 トランプ氏はこのほか、バイデン前政権の不法移民対策や少数派を登用する多様性の推進などを非難。家計を直撃している最近の卵の価格急騰も「バイデン氏が制御不能にした」と責任を押し付けた。 

日本(最新10件)