NATO加盟国「守るつもりない」=国防支出不十分なら―トランプ氏 2025年03月07日 06時24分

【ワシントン時事】トランプ米大統領は6日、北大西洋条約機構(NATO)加盟国の国防支出が不十分な場合、攻撃を受けても防衛しないと語った。NBCテレビはこれに先立ち、トランプ氏がNATO政策の変更を検討しており、「加盟国への攻撃は全体への攻撃と見なす」とした条約第5条で定められた基本原則の重大な転換となる可能性があると伝えていた。
NBCは、国防支出の対国内総生産(GDP)比が一定割合に達していないNATO加盟国を守らないことを選択肢として検討していると報道。トランプ氏はホワイトハウスで政策を変更するのかと記者団に問われ、「それが常識だ。お金を払っていないのなら、私は守るつもりはない」と述べた。
NATOは現在、国防支出の対GDP比を2%以上とする目標を掲げている。2024年時点では32カ国中23カ国が達成している。
ただ、トランプ氏は欧州の加盟国に対し、GDP比5%以上とするよう要求している。今年6月のNATO首脳会議では、新たな目標が議論される見通しだ。