欧州中銀、0.25%利下げ=6会合連続、米関税で景気懸念 2025年04月17日 21時32分

【ロンドン時事】欧州中央銀行(ECB)は17日、ユーロ圏の金融政策を議論する定例理事会を開き、政策金利を0.25%引き下げることを決めた。利下げは6会合連続。トランプ米政権の高関税政策で世界的な景気減速懸念が強まる中、追加利下げで景気の下支えを図る。
政策金利の一つで、民間銀行がECBに資金を預け入れる際に適用する中銀預入金利を2.50%から2.25%に引き下げる。
記者会見したラガルド総裁は「インフレの鈍化は順調に進んでいる」と指摘し、目標とする2%前後に落ち着きつつあるとの認識を示した。先に発表された3月のユーロ圏消費者物価指数は前年同月比2.2%上昇と、伸びが2カ月連続で鈍化した。