1年後の物価、12%超上昇=先高観強まり過去最高―日銀調査 2025年04月11日 18時32分

日本銀行本店
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 日銀が11日発表した3月の「生活意識に関するアンケート調査」によると、1年後の物価が現在からどの程度変化するかについて、回答の平均値がプラス12.2%と、前回(2024年12月)のプラス11.5%から上昇した。上昇率は過去最高で、食料品などの値上がりが続く中、消費者の物価に対する先高観が強まっている。
 1年後の物価が「上がる」と予想した人の割合は、86.7%(前回85.7%)に増加した。また、現在の物価が1年前に比べ「上がった」と回答した人の割合は96.1%(同95.1%)、上昇率は19.1%(同プラス17.0%)と、いずれも過去最高だった。
 現在の暮らし向きは、「ゆとりが出てきた」から「ゆとりがなくなってきた」の割合を引いた「暮らし向きDI」がマイナス52.0と、前回(マイナス52.4)から小幅に改善した。日銀はコメなど食料品の価格が高騰する一方、賃金の上昇が下支えしたとみている。
 調査は全国の20歳以上を対象に、2月6日~3月4日に行った。 

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