9月中旬まで高値もみ合い 2025年08月05日 14時34分
しんきんアセットマネジメント投信シニアファンドマネージャー藤原直樹氏
日経平均株価は、9月中旬まで高値圏でのもみ合いとなるだろう。当面は3万9000~4万2000円のボックス相場となる見込みだ。
1日に公表された米雇用統計は弱い内容だったものの、米国景気は実態として悪化していない。12日に発表される7月の米消費者物価指数(CPI)でインフレ加速が確認されなければ、今月下旬の経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」で、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長がハト派姿勢を示す可能性はある。米国の利下げが9月に行われるとなれば、日本株にはプラスだ。ただ、発表されている日本企業の4~6月期決算は良い数字とは言えない。中間決算で業績の復調が示されるまでは、株価指数も横ばい推移となるだろう。
為替が極度の円高になるとはみていない。追加関税の影響で株価が落ち込んでいた輸送用機器などに買い戻しが入り、相場の下支えとなるのではないか。