投資家の信頼根強い 2025年08月15日 14時27分

西村証券チーフストラテジスト・瀧山裕二氏
 日本株に対する海外投資家からの信頼感は比較的根強い。日経平均株価は今後、4万4000円に達する可能性がある。
 7月下旬の日米関税交渉合意以降、株価は上昇基調となり、日経平均は最高値を更新した。一方、日本の輸出企業は関税の影響を受けた業績の落ち込みも考えられ、当面は株価押し下げの材料もはらんでいる。
 中長期的には、日経平均は上昇トレンドをたどるとみる。防衛産業を中心に、日本の「重厚長大」型産業への評価はここにきて高まっている。デフレ下で日本企業が進めたコストカットの力も海外投資家からは好感されているようだ。
 今後、トランプ米政権の政策が安定し、国内企業の業績見通しが上方修正されれば、株価はさらに値上がり傾向に向かうだろう。日銀の利上げがあったとしても、政策金利1%程度までなら大きな影響はない。下値は3万9000円程度でとどまるとみている。

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